久し振りの”くた〜”
今日は台風の11号の影響で朝から雨でした。
ちょうど今日から外部吹き付けの工事が入っていたのですが、雨には勝てません。
といことで思い切って、本日、休業!
普段から体や脳を休められる休日が有るようで無いようで。
なーんにもしない、しなくてもいい休日が欲しいなんて事を時々思います。
幼いころから何となく落ち着く気分になれる雨の日が好きでした。
プラモデル作ったり、本読んだり・・・
特に雨の日はプラモデルの”塗装”に適していました。
適度な湿度によりプラスチックが摩擦による静電気を帯電しにくいのです。
晴れた日に塗装作業を行うと、静電気がホコリを吸い寄せて生乾きの塗膜に付着してしまうともう気分はブルーというか投げやりに。
でも、自慢じゃないですがクラスの間では私のプラモデル塗装の技は群を抜いていました。
なんせ塗装屋のせがれですからね。 マスキングテープを駆使し、10種類ほどのプラモ塗装用の刷毛を父に用意してもらい、更にプラカラーを溶剤で希釈し、程よい粘度にしてからほぼ一発で仕上げる。思い通りに塗装出来たときは一人で悦に入っていました。
あ、でもあくまでも小学生レベルの話ですから。
そんな風に母方のおじいちゃんから譲り受けた頑固に作られた古ーい、書斎机の上で地味〜にプラモデルの”塗装”をしていたのを思い出します。
おじいちゃんの職業は僧侶兼日本画家。名は岩上先天。私が物心ついたときには隠居生活を送っていた記憶がありますが、日中戦争以前に僧侶の傍ら日本国政府の命を受け、北京大学で日本画を通じての文化交流を行っていたとのこと。
1918年の「日華軍事防敵協定」締結後の反日感情渦巻く中での文化交流なんてそれこそ命懸けだったらしい。
私が譲り受けた書斎机をおじいちゃんはいつの頃から使っていたのかは定かではないけれど、あちこちに絵具や墨のシミがあり、そのシミを撫でながらおじいちゃんを懐かしんでいた記憶があります。
中2の夏に帰省した時にはなぜかその書斎机は部屋から無くなっていました。
あのおじいちゃんの机・・・どこ行っちゃったんだろう?
午前中、T様邸の内部リフォームの完成写真を撮りに出向き、午後は事務所の整理整頓とマイ フィッシングルーム、通称:アジトに籠り、釣り道具を片付けたり、いじくったりして久しぶりに”くた〜”とした日を過ごしました。
たまにはこんな風に力が抜けた日も良いものです。でも、ホントにあのおじいちゃんの机どこ行っちゃったんだろう?
たぶん、勉強しない息子には必要ないと思って親が捨てちゃったんだろうな〜。
今、現存していれば昔の面影を残しつつ自分でリペアして使ってただろうにな。
うちの親って骨董とか好きなくせに、なんで捨てちゃうんだろう?